便秘の定義を知っておきましょう
便秘には定義はあるのでしょうか。
女性で便秘に悩んでいる人はとても多いようです。
しかし毎日排便がないと不快な人や、2日に1回出ればスッキリ…という人もいますし、
人によって感じ方は違います。
テレビでは毎日のように便秘薬のCMが数多く流れているので、
なんとなく自分も便秘気味なのかも…?と思っている人もいるようです。
実は、どのような症状が便秘なのかというと
その定義はしっかりと決められてはいないのです。
便秘は定義づけられるほど簡単なものではなく、排便の回数はとても個人差があるのです。
その人の排便のリズムからみると、いつもより長い時間排便がなかったり、
量や水分が少なかったり、スッキリと出ずに不快感を感じたり、お腹が張って苦しい…
などという症状がある場合に、便秘と呼んでいます。
数日に1回の排便でも、何の不快感もなくスッキリとしていれば便秘ではなく、
逆に毎日排便があっても不快感があれば便秘、ということになります。
便秘の定義は明白ではありませんが、自分のリズムが整っていれば良いというわけです。
ですから、毎日排便がないからといって無理に下剤を飲んだり
浣腸を使用する必要はありません。
自分のライフスタイルや精神状態を考慮した上で、
いつもよりも排便の間隔が長い場合は便秘とらえても良いでしょう。
一般的に、食べたものが便となって排泄されるまでには1日~3日
かかるとされているため、それ以上に排便がない場合も便秘ということになります。
また、便が硬いからと言って便秘だとは限りませんし、
便秘と下痢を繰り返すというパターンも、腸の運動が弱っている
けいれん性の便秘の可能性があります。
腸内に便が留まっている時間が長ければ長いほど、
水分が吸収されて硬くなりますが、必ずしも便の硬さが便秘の定義の目安になるわけではありません。