便秘解消法

便秘は風邪やケガと違って周りの人に気づかれるわけでもなく、日常生活にもあまり支障
がありませんが、お腹が苦しかったり、お腹が目立つぴったりした洋服が着られなかったり
して、気分は憂鬱になりますよね。

便秘で困っているという人は意外と多いのです。
以前からテレビ番組や雑誌の特集などで、
便秘に効果的な食べ物や体操、サプリメントや薬などが取り上げられることは多く、
ダイエット効果も兼ねて、一定の食品が大ブームになることもしばしば…。

しかし、どれも長続きしなかったり、あまり効果がなかったり…
という人は多いのではないでしょうか。

便秘にはいくつかの原因があり、ひとりひとり原因が違うので、
まず自分の便秘の原因を知りライフスタイルを見直してみましょう。

一番多いと言われているのは慢性化した便秘で、病的なものではなく
排便機能のメカニズムの障害によって自律神経がきちんと働かないことが原因とされています。

慢性化した便秘には、直腸性・けいれん性・弛緩（しかん）性があります。
直腸性の便秘は、忙しくて便意を感じてもトイレに行けなかったり、
我慢したりしがちな人に多く見られる症状です。

直腸が鈍感になってしまうので便意が感じられなくなるのです。
便が出ないから…と浣腸や下剤を使いすぎると、より悪化するので注意が必要です。
便意を感じたらできるだけすぐにトイレに行くようにしましょう。

けいれん性の便秘は、ストレスやライフスタイルの乱れが原因で、
直腸性と違って便意はあるのですが、ほんの少ししかでなかったり下痢と便秘を繰り返したりします。

そして最も多いと言われている弛緩性の便秘は、便を送りだす力が弱いために
腸の働きが悪くなるのが原因で、女性や高齢者に多くみられます。
腹筋を鍛えたり、運動をして食事にも気をつける必要があります。

また、急性の便秘は、環境の変化による緊張、偏った食事、
体内の水分が不足している時や薬を飲んだ時など、
原因が自分でもわかることが多いので、それを気をつければ自然と解消するはずです。
吐き気や激しい腹痛、出血などがみられる時は、
胃や腸、肛門に障害があることが考えられるので、きちんと病院で検査を受けましょう。